2020年12月27日(日)09時09分
警官が面識ない女性に声かけ、職務で住所調べ2日間つきまとう…県警公表せず
職務で知り得た情報を基に長野県内の女性につきまとうなどストーカー行為をしたとして、長野県警が本部勤務の男性警部補(59)をストーカー規制法違反と県個人情報保護条例違反の疑いで、長野地検に書類送検していたことが県警への取材でわかった。男性は10月15日付で減給10分の1(6か月)の懲戒処分を受け、同日依願退職したが、県警はこれまで公表していなかった。
県警によると、男性は7月、面識のない30歳代の女性に好意を抱いて声をかけ、職務で女性の自宅住所などを調べて不正利用し、7月中に計2日間、つきまとうなどのストーカー行為をした疑いがあるという。女性から警察署に相談があり発覚した。
男性は事実関係を認め、「女性に怖い思いをさせてしまい、申し訳なく反省している」と話しているという。公表しなかった理由について、県警監察課は「関係者のプライバシーや捜査への影響などを総合的に判断した」としている。