2020年12月25日(金)18時46分
香川県庁の共有パソコンを無断で持ち出し紛失…県が40歳の男性主任を減給処分
香川県庁の共有パソコンを無断で持ち出して紛失した上、上司や警察の事情聴取に虚偽の報告をしていたとして、香川県が40歳の男性職員を減給処分しました。
減給処分を受けたのは営繕課の40歳の男性主任です。
香川県によりますと、男性主任は2019年11月上旬ごろから、課の共有パソコンを無許可で職場から持ち出す行為を繰り返していました。そして、12月中旬にパソコンの紛失に気づきましたが、上司には報告していませんでした。
2020年3月に課の備品の照合検査でパソコンの紛失が判明。香川県は4月、警察に被害届を出しましたが男性主任は、上司の聞き取りや警察の事情聴取に対し、関与を否定していました。
しかし、警察が今年9月に窃盗の疑いで男性主任の自宅を家宅捜査し、事情聴取を行ったところ紛失を認めました。
男性主任は11月に不起訴処分になりましたが、県が25日付で減給10分の1、3カ月の懲戒処分を決めました。また、所属長ら2人を厳重注意しました。
【紛失したパソコンは…】
職員の自宅近くの飲食店からパソコンの忘れ物の届け出が警察にありましたが、持ち主が現れなかったため今年8月に廃棄処分されました。
製造番号の記録がないため、職員が紛失したパソコンと同じものかどうかは確認できていませんが、パソコンが入っていたカバンの特徴などが一致するということです。
無くなったパソコンには、新しい県立体育館など県有施設の工事に関するデータが入っていましたが、県は、個人情報の流出などはないとしています。紛失したパソコン代金約30万円と遅延損害金は、すでに男性主任から支払われたということです。