群馬県

官製談合

上毛新聞
2021年04月08日(木)06時00分

前橋市職員ら3人逮捕 官製談合 予定価格漏えい疑い

 前橋市発注の道路工事と公園工事の入札に関して予定価格を漏らすなどしたとして、群馬県警捜査2課と前橋、前橋東両署は7日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、同市池端町、市契約監理課長補佐の男(50)と、業者2人を逮捕した。県警は詳しい犯行状況や金品授受の有無、課長補佐と業者2人の関係性などを詳しく調べ、事件の全容解明を急ぐ。

 他に逮捕されたのは、同市今井町、会社元代表取締役の男(69)と、同市日吉町、会社代表取締役の男(58)。

 課長補佐は元代表取締役と共謀し、昨年7月8日の道路改良工事(同市笂井町・小島田町)に関する指名競争入札で、予定価格(1149万円)を漏らし、落札率98.3%に当たる1130万円で元代表取締役の会社に落札させた疑い。

 また、課長補佐は代表取締役と共謀し、同年11月5日の公園遊具整備工事(同市下細井町)に関する指名競争入札で、予定価格(405万円)を漏らし、落札率96.3%に当たる390万円で代表取締役の会社に落札させた疑い。

 県警は3人の認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、これまでの任意の聴取に対し、課長補佐は大筋で認めている。

 県警は、課長補佐が元代表取締役、代表取締役それぞれから求められ、公表されていない予定価格に関する情報を伝えたとみている。元代表取締役には同年6月下旬~7月上旬、代表取締役には10月下旬~11月上旬に伝えたとみて裏付けを急ぐ。

 7月の道路改良工事の入札には元代表取締役の会社を含む10社、11月の公園遊具整備工事の入札には代表取締役の会社を含む7社がそれぞれ参加していた。

 課長補佐が所属する市契約監理課審査契約室は建設工事の入札・契約などに関する業務を扱うため、課長補佐は予定価格をはじめとした入札情報を事前に知り得る立場だった。

 県警は、課長補佐が他の入札でも元代表取締役、代表取締役に情報を漏らした可能性もあるとみて捜査する。

 県警は7日夜、前橋市役所など関係先を約50人態勢で家宅捜索した。
 職員の逮捕を受け、山本龍市長は「市民の信頼を裏切ることになり、心からおわび申し上げる」と謝罪した。

◎表情固く捜査車両に 3容疑者

 前橋市発注の公共工事を巡る官製談合事件で、県警は7日朝、官製談合防止法違反などの疑いが強まったとして、同市池端町、市契約監理課長補佐(50)ら3人に任意同行を求めた。3人はいずれも硬い表情で、それぞれの自宅から捜査車両に乗り込んだ。

 午前7時ごろ、民家がまばらで閑静な地域にある同市池端町の課長補佐の自宅前に捜査車両が止まった。捜査員に任意同行を求められると、課長補佐は白色のマスクを着け、灰色トレーナーと濃いグレーのズボン姿で自宅から出てきた。周囲を気にする様子はなく、背中を丸めて目線を落としながら、素早く車に乗り込んだ。

 同市今井町の自宅隣で、元代表取締役(69)が勤める会社の敷地には、同7時20分ごろに捜査車両が到着した。元代表取締役は後部座席に乗車し、従業員らが見守る中、車両が出発した。

 同6時5分ごろ、同市日吉町の代表取締役(58)の自宅を捜査員が訪れた。代表取締役は帽子を目深にかぶり、マスクにジャケット姿で足早に車両に乗り込んだ。

◎課長補佐「真面目な印象が」 元代表取締役「悪いうわさない」 代表取締役「公園遊具トップ」

 前橋市発注の公共工事を巡る官製談合事件で逮捕された市契約監理課長補佐(50)は真面目な働きぶりで知られた。近年の他市での談合事件の際は「前橋は大丈夫」と話していたという。逮捕された業者2人も工事実績を重ね、地元では知られた存在だった。

 「リーダーシップがあり真面目で仕事もできる印象。そんなことをするようなタイプには見えなかった」。課長補佐を知る市内の男性は驚く。飲み会の際は端数まで割り勘。身なりもしっかりしていて言葉遣いも丁寧だった。子どもの話題を口にすることもあったという。

 沼田市を舞台にした昨年の談合事件が話題になった時は「前橋はしっかりしている」と口にしていた。「かなり注意をしているのかと思っていた。リスクを分かっていたはずなのになぜ…」といぶかった。

 元代表取締役(69)が2月まで代表取締役を務めていた会社は、公共工事や住宅建築を手掛けていた。元代表取締役について「悪いうわさを耳にしたことはなかった」との声が上がった。

 代表取締役(58)が経営する会社は施工実績が豊富だった。業者関係者は「公園遊具の工事ではトップクラス。この辺りの地域で右に出る者はいなかったのではないか」。近くに住む男性は代表取締役が庭仕事をする姿をたびたび見たと言い、「まめな人という印象。そんなことするような人には思えない」とけげんそうだった。

◎市役所や関係先を家宅捜索

 前橋市発注の公共工事を巡る官製談合事件で、県警は7日夜、同市役所をはじめ関係先へ家宅捜索に入った。事件に関連する資料などを押収したとみられ、捜査員が段ボール箱を次々と運び出した。

 市役所は午後6時35分ごろ、物々しい雰囲気に包まれた。正面玄関から、スーツ姿の捜査員20人以上が次々に入り、職員らが不安そうに見守った。逮捕された課長補佐(50)の
契約監理課を中心に、約3時間半にわたって捜索が行われた。

 報道で事件を知ったという30代の男性職員は「高崎市、沼田市で事件があって、まさか、うち(前橋市)でも談合があったとは。市民の信頼をどうやったら回復できるのか不安だ」と吐露した。

 県警は捜査員計約50人を動員し、市役所のほか、公共工事の指名競争入札で不正に落札した疑いで逮捕された業者2人の会社事務所なども捜索した。

◎市長謝罪「癒着を一掃」 市民「根深い体質が」

 「ショック」「またかという感じ」。前橋市発注の道路などの公共工事を巡る官製談合事件が明らかになった7日、市職員らが逮捕される事態に、市民や職員からは驚きや憤りの声が上がった。市は同日夜に緊急記者会見を開催。山本龍市長は「大勢の市民の信頼を裏切り、大変申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げて謝罪し、再発防止に全力で取り組む考えを強調した。

 記者会見で山本市長は、「職員と建設業者に強い憤りを覚えている。不祥事を綱紀粛正のチャンスとし、市にはびこる癒着体質を一掃していく」と述べた。

 再発防止に向けた今後の対応として、市職員らで構成する原因究明調査委員会が、談合や情報漏えいが疑われるような全ての入札について調べるとともに、弁護士ら外部委員でつくる入札監視委員会に入札の在り方について改善を諮問するという。

 職員逮捕の一報に、市民は市政への不信感を募らせた。市内の男性(78)は「いまだにこうした談合がなくならないのは、何年たっても変わらない業界体質の根深さがあるのかもしれない」と指摘。「今回の件だけでなく、他でもやっているんじゃないかと勘繰ってしまう」と話した。

 同市の女性(71)は「公職に就いている自覚が足りない。違反することで、人生を棒に振るという危険を考えなかったのか」と苦言を呈し、「業者は落札するために必死だったのかもしれないが、公正にできないのでは競争する意味がない」と断じた。市内の女性会社員(55)は「事件をきっかけに、入札の透明性を高めてほしい」と求めた。

 庁内にも波紋が広がっている。ある女性職員は沼田市で昨年発生した官製談合事件を例に挙げ、「(課長補佐は)その時に何も感じなかったのだろうか。市民への信頼を裏切ってしまうことはもちろん、職員にも少なからず影響があり、迷惑が掛かるとは思わなかったのだろうか」といぶかしんだ。

 別の男性職員は、入札情報の漏えいに至った経緯に疑問を投げ掛ける。「価格を漏らすことに、それほど大きな利点があるとは思えない。業者との関係性を保ちたかっただけなのか、一体何がそうせたのか分からない…」
(まとめ 斉藤弘伸)

◎「正義感に頼るしか…」前橋市長ら一問一答

 前橋市が7日に開いた記者会見で、山本龍市長らとの一問一答は次の通り。

 ―課長補佐の職務内容、仕事ぶりは。

 契約監理課は工事契約を審査し、予定価格を決める。課長補佐は価格をチェックし、全ての案件の情報を知りうる立場。仕事は真面目で優秀。処分歴もない。

 ―発覚の経緯は。

 2月12日まで出勤し、同15日に本人が有給休暇を申し出て、その後は休んでいる。同16日に市役所の席を警察が捜索したが、容疑の詳細は教えてもらえなかった。(この時点は)任意捜査の段階で、情報が外に漏れないようにするため、本人と接触はしていない。

 ―不正を防止する仕組みはあったのか。

 予定価格は複数職員が適正さをチェックしていた。ただ、個人が情報を出そうとすれば出せた状態。最終的には正義感に頼るしかないが、洗い出しをもっとしっかりやっていなければならなかった。予定価格の事前公表などを検討したい。

 ―市の落札データは。

 2019年度の平均は95.5%で県内では高い方。数字が上がるほど情報漏えいや談合のリスクが高い。不自然な事案は全て調査したい。元代表取締役の会社の昨年度の指名競争入札の実績は、指名30回、受注6回。落札率の平均97.89%は突出して高いわけではない。代表取締役の会社は現状では分からない。

 ―処分の見通しは。

 捜査の進展を見ながら判断し、全ての関係者について適正な処分を行う。市民の信頼回復に向けて本気で取り組んでいきたい。

消防署員が飲酒運転

読売
2021年03月13日(土)21時25分

消防署員、縁石乗り上げ動けなくなり飲酒運転発覚

 群馬県桐生市は12日、桐生みどり消防署(みどり市)に勤務する20歳代の男性署員が、酒を飲んで乗用車を運転し自損事故を起こしたと発表した。

 発表によると、署員は2月2日午前3時頃、伊勢崎市内で乗用車を運転中、道路の縁石に乗り上げ動けなくなった。駆けつけた伊勢崎署員が調べたところ呼気から基準値を超えるアルコールを検出したという。市は、今後の処分を検討している。


後輩にセクハラ

群馬テレビ
2021年2月1日(月)18時49分

陸上自衛隊相馬原駐屯地 わいせつな行為で3等陸曹を停職処分 後輩女性隊員の胸触る

陸上自衛隊相馬原駐屯地は、後輩女性隊員2人に対して胸を触るなどのわいせつな行為をしたとして、男性3等陸曹を停職4か月の懲戒処分としました。

2月1日付で停職4か月の懲役処分となったのは第12通信隊の男性3等陸曹(24)です。

駐屯地によりますと、3等陸曹は、おととし11月26日、相馬原駐屯地内で、後輩女性隊員に対し胸を触るなどわいせつな行為をしたということです。

また、2016年ごろから2018年12月ごろまで別の後輩女性隊員に対しても、肩に腕をまわすなどの行為で不快感を与えたということです。

第12通信隊長の山田 竜 2等陸佐は「今後、服務指導と法令教育等を徹底し、再発防止を図ってまいります」とコメントしています。


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