東京新聞
2021年3月29日(月)22時17分

厚労省職員23人が深夜まで銀座で送別会 東京都の時短要請中、処分へ

 厚生労働省の職員23人が、新型コロナウイルス感染拡大を受けた東京都による営業時間の短縮要請が継続していた24日の深夜に、東京・銀座の飲食店で会食していたことが、29日分かった。同省幹部が明らかにした。

 課長級以上も含まれる。同省は事実関係を確認し、処分する方針。

 厚労省幹部によると、23人は介護保険制度を担当する老健局の職員で、送別会の名目だったとみられる。田村憲久厚労相も把握しており、30日の記者会見で説明するとともに、詳しい経緯を調査する意向を発表する見通し。

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共同通信
2021年3月31日(水)00時24分

深夜会食で厚労省課長更迭
首相謝罪、職員23人参加

 厚生労働省の職員23人が東京・銀座の店で深夜まで会食していた問題で、同省は30日、会を発案した老健局老人保健課長を大臣官房付に事実上更迭する処分と、田村憲久厚労相が閣僚給与2カ月分を自主返納することを発表した。菅義偉首相は「大変申し訳ないことだ」と謝罪した。

 課長は30日付で減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とし、19人は訓告や注意、残る3人は自治体からの研修生で処分しない。

 このほか監督責任があるとして事務方トップの樽見英樹事務次官を文書で厳重注意、土生栄二老健局長を訓告とした。国会審議への影響を最小限にとどめるため、対応を急いだ。


2021-3-31 共同通信
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東京新聞
2021年4月8日(木)12時28分

問題視された宴会に出席した厚労省職員、新型コロナに感染 事実上のクラスターか

 厚生労働省は8日、職員ら6人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。3月下旬に深夜まで行われた老健局の宴会に出席していた3人も含まれる。感染経路については保健所が調査中で、宴会や会場の飲食店との因果関係は不明。厚労省は「現時点でクラスター(感染者集団)には認定されていない」と説明しているが、同じ部署内で複数感染しており、事実上のクラスターの可能性がある。

 6人は3月31日時点では全員老健局に所属し、5人は23人が参加した宴会を開いた老人保健課の職員だった。このうち1人は4月1日付で厚労省外の組織に転出し、宴会にも出席していた。今月3日から6日にかけて発熱し、検査の結果、陽性を確認。厚労省に残る5人は、現在出勤していない。

 宴会は東京都が午後9時までの営業時間短縮を要請していた3月24日に東京・銀座の飲食店で開催。午後7時15分から11時50分ごろまで続いた。店にアクリル板は設置されておらず、参加者の大半は会話中にマスクを外していた。