NHK NEWS WEB
2021年03月08日(月)18時42分

文書偽造の自衛隊員 懲戒処分

陸上自衛隊松本駐屯地の30代の男性自衛隊員が業務で取り扱う文書を4年前から複数、偽造していたことが分かり、陸上自衛隊は8日付けでこの隊員を停職30日の懲戒処分としました。

停職30日の懲戒処分を受けたのは、陸上自衛隊松本駐屯地の業務隊に所属する30代の男性自衛隊員です。

松本駐屯地によりますと、隊員は平成30年からおととしにかけて、本来であれば外部に作成を依頼するはずの公務災害の認定に必要な文書、合わせて13件を自分で作成していました。

文書の提出を受けた陸上自衛隊が不審な点に気づき調べたところ、偽造が発覚したということです。

さらに隊員は平成29年以降、死亡した元隊員15人分の叙位叙勲に関する文書や、自衛隊が所有する車両が事故を起こした際の損害賠償に関わる文書も偽造していました。

自衛隊の調べに対し、隊員は偽造を認めたうえで「不慣れな業務で適切に遂行する意欲を失った」と話しているということです。

松本駐屯地業務隊長の室岡雄次郎2等陸佐は「隊員がこのような事案を起こし誠に残念です。指導を徹底し、再発防止を図ります」とコメントしています。