神戸新聞
2020年9月28日(月)21時33分

新型コロナの持続化給付金詐欺か 西宮市職員逮捕

 新型コロナウイルスの影響で収入が減った個人事業主らを支援する国の「持続化給付金」の不正受給事件で、兵庫県警暴力団対策課と兵庫署などは28日、給付金100万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で会社役員の男(48)=神戸市東灘区=を再逮捕。同容疑で新たに西宮市監査事務局副主査の男(39)=西宮市=ら男2人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、大阪市都島区の建設作業員(30)。

 3人の逮捕容疑は共謀し、6月14日、建設作業員の名義で受給資格がある別の職業を装い、新型コロナの影響で4月の収入が減ったとする虚偽の書類を使って中小企業庁に申請し、同26日、建設作業員の口座に100万円を入金させた疑い。同課は3人の認否を明かしていない。

 同課によると、西宮市職員の男は2人とそれぞれ面識があった。市職員が会社役員に建設作業員を紹介し、だまし取った給付金を3人で分けたとみて調べる。会社役員は詐欺罪で起訴されており、逮捕は3回目。

 同市の石井登志郎市長は「市民の信頼を失墜させ、深くおわびする。詳細が判明し次第、厳正に対処する」とのコメントを出した。