岐阜新聞
2020年05月23日(土)08時33分

車の遺体は下呂市職員 使途不明金問題

 岐阜県警下呂署は22日、下呂市金山町弓掛の県道で17日に燃えた状態の乗用車内から見つかった遺体の身元は、同市の公務員男性(52)と判明した、と発表した。下呂市によると、男性は市の観光施設「下呂温泉合掌村」で約2千万円の使途不明金が判明した問題で、市の調査中に行方が分からなくなっていた同市課長補佐。

 署によると、死因は焼死とみられ、自殺の可能性があるとみて捜査している。

 市によると、2019年度の決算処理事務中に同施設で約2千万円の使途不明金が判明。3月の定期異動まで会計を担当していた男性から16日午前に事情を聞いたところ、架空の支払先への振り込みを認めた。その後、振込先などが分かる資料を家に取りに戻ると語り、同日午後に行方が分からなくなった。

 男性は11年4月に同施設へ異動、17年4月に課長補佐となり、今年4月の定期異動で企画課に移っていた。市は18年度以前の資料を調べるなどして使途不明金の全容解明を急ぐとともに、再発防止へ全部署を対象に特別監査を行い、会計や監査の問題点を把握する。

 山内登市長は取材に「職員の命が失われたこと、真相解明が難しくなったことは残念。市民に申し訳ない。真相を究明するとともに、再発防止に取り組んでいく」と話した。