消防署職員の自殺 当時の署長を懲戒処分 東京消防庁
去年、東京消防庁の牛込消防署の職員が自殺したことをめぐって、当時の消防署長が懲戒処分を受けました。東京消防庁は署長による業務管理や指示が不適切だったとしています。
去年12月、牛込消防署に勤務していた男性職員が自殺し、当時の署長によるパワハラがあったという情報が寄せられたことから、東京消防庁が調査を行ってきました。
東京消防庁によりますと、職員は業務量が増え体調不良を訴えていたのに、署長は適切な業務管理を行っていなかったということです。また、署長から職員への指示についてもたび重なるコミュニケーションギャップが生じていたということです。
一方で、直ちにパワハラとは判断できないとしています。
東京消防庁はすでに署長を人事部に異動させていましたが、調査結果を踏まえ、31日、戒告の懲戒処分としました。署長は依願退職したということです。
東京消防庁の佐々木直人人事部長は「職員を管理監督する立場の消防署長のこうした行為はあってはならないことで、おわび申し上げます。重く受け止め再発防止に努めます」などとコメントしています。