消防士がネット転売、貸与品の作業靴 鳴門市が文書訓告
鳴門市消防本部が貸与した作業靴をインターネットのフリーマーケットで転売したとして、市消防署の30代男性消防士長が文書訓告処分を受けていたことが25日、分かった。消防士長は依願退職している。
市消防本部は、2016年8月に市販の作業靴1点(購入価格9990円)を貸与。消防士長はこの靴を履かず、別の靴を購入して使用。昨年10月、未使用の貸与品をネットのフリーマーケット「メルカリ」に出品し、6400円で売った。
市条例では、作業靴は貸与期間の2年が過ぎると職員に処分権が与えられるが、消防本部は「転売は信頼を損ねる不適切な行為」として訓告とした。
昨年10月に匿名の通報があり、発覚した。消防士長は「社会人としての自覚と責任に欠けていた」と陳謝したという。氏橋通泰消防長は「このような事案が発生し、誠に残念。二度と起こらないよう綱紀粛正に努める」と話した。