産経新聞
2019年12月26日(木)07時16分

包丁で知人切りつけ 殺人未遂容疑で米原市職員を逮捕 滋賀

 知人の無職男性(26)を包丁で切りつけ、殺害しようとしたとして、滋賀県警長浜署は25日、殺人未遂の疑いで滋賀県米原市宇賀野の同市職員、服部浩司容疑者(27)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めている。市によると、服部容疑者は生活保護や生活困窮の相談を受ける業務を担当。男性は8月上旬から相談に訪れており、10月以降は服部容疑者が窓口になっていた。同署は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて詳しく調べる。

 逮捕容疑は24日午後10時35分ごろ、長浜市相撲庭町の路上に停車中だった自身の軽乗用車内で、助手席にいた米原市の無職男性の頭や腹を複数回切りつけ、殺害しようとしたとしている。

 同署によると、服部容疑者は刃渡り約17センチの包丁で切りつけたが、男性が車を降りて逃走。男性から連絡を受けた妻が110番した。その後、通報を受けた同署員が車で逃走中の服部容疑者を発見し逮捕した。男性の命に別条はない。

 米原市によると、服部容疑者は27年4月に市役所に採用され、29年7月から社会福祉課の主事として勤務していた。勤務態度は良好で、事件当日は午後から出勤して通常通り仕事をこなし、特に変わった様子は見られなかったという。

 逮捕を受け、平尾道雄市長は記者会見し、「市民に対する信用を失墜し、多大なご迷惑をかけ、公務員としてあるまじき行為。深くおわびする」と謝罪した。