産経新聞
2019年11月30日(土)07時08分

公共工事の情報漏洩 大阪市職員を停職3カ月

 大阪市発注の公園の照明灯改修工事をめぐり、非公開情報を漏洩(ろうえい)したとして、市は29日、建設局の男性技術職員(40)を停職3カ月の懲戒処分にした。

 市によると、職員は平成27年11月、メーカーが事前提出した照明灯の見積もり価格が工事価格の積算に採用されたことを、メールでメーカーに知らせた。職員は市の聞き取りに「深く考えずに伝えてしまった」と説明。漏洩の見返りなどはなかったとしている。

 建設局をめぐっては今年に入り、特定業者に工事情報を漏洩したなどとして、職員2人が大阪地検特捜部に逮捕、起訴された。今回のメーカーは、摘発されたこの業者から情報入手を依頼されたという。業者は入札には参加せず、影響はなかったとしている。

 市はこのほか、別業者から飲食接待を受けたとして同局の男性技術職員(44)を停職1カ月とした。