関西テレビ
2019年11月12日(火)14時55分

職員はウソの報告を認めるも…運営する事務局長『偽造を指示したことはない』 宍粟市・不正受給疑惑

兵庫県宍粟市の団体が、国の委託金を不正に受給した疑いがある問題です。
団体を運営していた事務局長が取材に応じ、「報告書の偽造を指示したことはない」と疑惑を否定しました。

――Q:報告書に改ざんや改ざんの指示をしたことは?
【村岡龍男事務局長】
「それは一切ないです!。偽装したりとか、そういうことは一切これまでもしていないし、今後もしていくつもりはない」

元神戸市議で宍粟市雇用創生協議会の村岡龍男事務局長。
「意図的な報告書の改ざんはない」と疑惑を否定しました。

「宍粟市雇用創生協議会」は、地方に雇用を生み出すという国の委託事業で、セミナーを37回開催したとして国に報告。
これまでに委託金約7000万円を受け取っています。

しかし、報告書に不自然な点が多いことから労働局が緊急監査を実施。
協議会の副会長はセミナーについて、国にウソの報告をした不正などを認めていて、委託金の不正受給の疑いが浮上しています。

ウソの報告書はなぜ作られたのか。
協議会の4人の職員を取材すると…

――Q:不正受給だと思う?
【宍粟市雇用創生協議会 職員】
「思います。すべて事務局長の指示です。セミナーを装って写真だけとったり、各地域の行事に無理やり飛び込んでセミナーをしたかのように装ったり、このままいくと怖いと思ってずっと考えていた」

職員たちは村岡事務局長の指示で、セミナーがあったとウソの報告をしたと認め謝罪しました。

これは、今年7月19日のセミナーの報告書です。
職員たちによると、写真に映っている、8人のうち6人がスタッフで、講師もおらずセミナーは開かれなかったと労働局に証言したといいます。

しかし…

【記者レポート】
「国の緊急監査が入った数日後、事務局長はこの部屋に職員一人一人を呼び出し、ある指示を出していました」

これはその時の音声データです。

(村岡事務局長の音声データより)
「今のままほっとけば、みんなの話がやっていないという方向で報告されるから、完全に誤解をといとかないとあかんので、みんな悪いけど、さっそく自分の意志で(書いて)」

『発言を訂正する書面を書いて』と指示した村岡事務局長。

文章をチェックしたうえで、書面を書かない職員には、何度も書くように要求したといいます。

【職員】
「書面を書かされることが怖かった。真実を書いて渡したところで、『言っていることと違うでしょう』みたいな雰囲気というか、チェックすると意味がよくわからなかったし」

――Q:無理やり書かせた?
【村岡事務局長】
「無理やり書かせたとか、中身をこちらが指示したとか、こわもてとか厳しい言葉で言ったことは一切ない。問題があったことは認めるというのは起こっていますよね。この事態を認識はしている、中になにかが問題があったことは精査しています」

職員に無理やり訂正書面を書かせていないとしながらも、不正については、答えを濁した村岡事務局長。

今週中に疑惑に関する報告書をまとめて国に提出するとしています。

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関西テレビ
2019年11月13日(水)19時58分

口座に不自然なカネの流れ?仕入れ値の『10倍で転売』…宍粟市雇用創生協議会・事務局長は『着服を否定』

兵庫県宍粟市の団体が国の委託金を不正に受給したとされる問題で、新たな疑惑が浮上です。
事務局長名義の口座への不自然な金の流れが明らかになりました。

「宍粟市雇用創生協議会」は、地方に雇用を生み出すという国の委託を受けて、今年10月までに80回のセミナーを開催したと国に報告し、約7000万円を受け取っています。

しかし、協議会の職員たちは、37件のセミナーについて報告書の改ざんを行ったと証言していて委託金を不正に受給した疑いが浮上しています。

――Q:報告書に対して改ざんの指示は?
【宍粟市雇用創生協議会・村岡龍男事務局長】
「それは一切ないです!。どちらがウソを付いているのかというのは最後は大人ならわかります。だれがどこで言わせたのか、同調させたのか。必ずめくれてきます。最後は」

元神戸市議で、協議会を運営する村岡龍男事務局長は、疑惑への関与を否定。
しかし、また新たな疑惑が浮上しました。

―事務局長名義の口座に不自然な金の流れ??ー

協議会のセミナーは紙幣の原料となるミツマタを活用して、雇用を生み出すことが目的でした。

しかし村岡事務局長は、これとは別にミツマタを研究する一般社団法人「ミツマタの郷」を設立していました。

内部資料や関係者の話によると、「ミツマタの郷」は、ことし3月、生産農家からミツマタの苗木を『1本20円』で購入。セミナーの教材として、苗木2200本を『1本200円』で協議会に転売しました。仕入れ値の『10倍』です。

その後、代金として約47万円が村岡事務局長名義の口座に振り込まれました。関係者によると、村岡事務局長はこうしたミツマタの苗木の転売を繰り返していたというのです。

村岡事務局長に直撃すると…

【宍粟市雇用創生協議会・村岡龍男事務局長】
「26日に47万5000円は振り込まれてます」
――Q:着服したり、ミツマタの郷を使って税金を還流させてたということはない?
「そのように記憶してます」

――Q:ミツマタの郷が10倍の値段で協議会に売ってたとなったらそれはどういう風に感じますか?
【宍粟市雇用創生協議会・村岡龍男事務局長】
「10倍はちょっと高いですね」

村岡事務局長は、着服については否定し、ミツマタの郷の運営費として使ったと話しました。

兵庫労働局は、不正がなかったか調べています。

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関西テレビ
2019年11月18日(月)12時13分

「無償」で借りて…自らが事務局長を務める協議会に「月11万円」で”又貸し” 宍粟市雇用創生協議会

兵庫県宍粟市の団体が国の委託金を不正に受給していた問題で、事務局長が設立した社団法人が市から無償で借りていた土地を団体に又貸しをして賃料を受け取っていたことがわかりました。

宍粟市雇用創生協議会は、架空の就労セミナーを実施したと国に報告するなど、国からの委託金を不正に受給していたことが明らかになっています。

元神戸市議の村岡龍男事務局長は、20数件のセミナーで実態がなかったとして、一部不正を認めています。

また村岡事務局長が設立した一般社団法人「ミツマタの郷」は、市から幼稚園の跡地を10年間無償で借りていましたが、協議会に又貸しをして、賃料など月額11万円を受け取っていたことがわかりました。

宍粟市は「契約違反で、不正に支払われた金の返還を求める」としています。