産経新聞
2019年11月13日(水)12時07分

飲酒後に救急車を運転 26歳消防士、北海道興部町

 北海道興部町の紋別地区消防組合消防署興部支署所属の男性消防士(26)が今月、飲酒後に救急車を運転していたことが13日、分かった。消防組合は男性消防士と同乗していた上司の処分を検討している。

 消防組合によると、男性消防士は非番だった5日午後10時ごろ、宿舎で350ミリリットルの発泡酒1本を飲んだ。午後10時半ごろ、町内で火災が発生、呼び出しを受けて、隣にある支署に徒歩で出勤した。救急車を運転したが、直後に応援不要との連絡があり支署に戻った。往復で計約500メートルを走行した。

 同乗した上司2人が酒の臭いに気付き問いただすと飲酒を認めたため、消防組合は6日になって道警興部署に連絡。男性消防士は「現場に行かなくてはと思い、言い出せなかった」と話しているという。同組合は「住民の信頼を失う行為でおわびする」としている。