日本経済新聞
2019年10月30日(水) 0時11分

官製談合疑いで市職員逮捕 建設会社側も、富山県警

富山市発注の道路工事の予定価格が記載された見積書を建設会社に漏らすなどしたとして、富山県警捜査2課は29日、同市土木事務所建設課主査、椙本(すぎもと)好信容疑者(45)=同市大栗=を官製談合防止法違反の疑いで、大田建設社長、大田清夫容疑者(61)=同市中番=と、妻で同社取締役の由美子容疑者(61)=同=を公競売入札妨害の疑いで逮捕した。

捜査2課によると、3人は容疑を認めている。同課は29日夜、土木事務所建設課がある富山市大沢野行政サービスセンターを家宅捜索。関係資料を押収し、金銭のやりとりの有無を含め、詳しい経緯を調べる。

椙本容疑者の逮捕容疑は昨年5月、同課のパソコンから、見積金額として予定価格(46万2500円)と同じ価格が記載された見積書をメールで送るなどし、同額で随意契約させた疑い。大田容疑者らの逮捕容疑は、椙本容疑者の指示通りに送られた見積書を市に提出し、随意契約した疑い。

椙本容疑者は2016年4月から同課で勤務し、道路や河川の維持管理を担当。工事の発注も行い、予定価格を決める立場だったという。

今回、大田建設の見積書は実質的に椙本容疑者が作成。大田容疑者らはメールに添付された見積書を印刷し、押印するだけだった。