佐賀新聞LIVE
2019年10月19日(土)10時00分

巡査長が酒気帯び運転容疑で書類送検  佐賀県警

 佐賀県警は18日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、県警警務部に所属する40代男性巡査長を佐賀区検に書類送検した。県警は同日付で巡査長を停職6カ月の懲戒処分にし、巡査長は依願退職した。巡査長は県中部の自宅で飲酒後、車を運転し、唐津市内で警察官に見つかったという。

 県警監察課によると、巡査長は5日昼から夜までの間、自宅で缶ビールを8~9本飲んだ。家族と口論になり、軽乗用車に乗って自宅を飛び出し、家族が通報。同日午後11時20分ごろ、唐津市の市道を走っている巡査長の車を警察官が見つけて調べたところ、巡査長から呼気1リットル中0・72ミリグラムのアルコールを検出した。「逃走や証拠隠滅の恐れはなかった」として逮捕はしなかった。

 巡査長は病気のため勤務を休みがちで今年4月から病気休暇を取得、7月以降は休職扱いで自宅療養していた。酒気帯び運転を認め、「申し訳ありませんでした」と話しているという。

 石橋憲茂首席監察官は「県民を挙げて交通事故防止対策に取り組んでいる中、警察官が酒気帯び運転したことは誠に遺憾。指導教養を徹底し、再発防止に努めていく」とコメントした。