テレビ長崎
2019年4月25日(木)19時26分

性暴力受けた女性記者が長崎市を提訴

報道機関の女性記者が2007年に、当時の長崎市の幹部から性暴力を受けたとして、市を相手に損害賠償と謝罪を求めて、25日、長崎地裁に提訴しました。

訴えを起こしたのは県内に勤務していた報道機関の女性記者で、原告の弁護士がさきほど会見を開きました。

訴状によりますと、この女性記者は2007年7月、取材のため面会した長崎市の当時の幹部職員から性暴力を受けました。

幹部職員はその後自殺していますが、女性記者は市役所内部で事実と異なる噂を流されたことから体調を崩し、現在も病院に通っているということです。

このため女性側は長崎市に対しおよそ3千500万円の損害賠償と、行政のトップによる謝罪文を広報誌やホームページに掲載することなどを求め、25日、長崎地裁に提訴しました。

原告側 中鋪 美香 弁護士「事実と違ううわさが市職員から流される」「止めることが出来なかったという責任についても市に問う」

原告側は市に再発防止策などを求めましたが、市は拒否する姿勢を示したということです。

女性記者は「自分が壊れてしまいそうでした」「長崎市の姿勢には失望し、絶望し、今もなお苦しめられています」とコメントを発表しています。

女性記者からの提訴を受け長崎市は「訴状が届いていないためコメントを差し控える」としています。