信濃毎日新聞
2019年2月2日(土)

無免許運転捜査の2警察官 虚偽報告書作成し提出

 県警は1日、県内の警察署の地域課に勤務する男性警部補(53)と男性巡査長(31)が昨年12月中旬、管内で無免許運転を見ていないにもかかわらず「見た」とするうその捜査報告書を作り、提出していたと発表した。県警は同日、虚偽公文書作成・同行使の疑いで2人の書類を長野地検に送り、警部補を減給10分の1(1カ月)、巡査長を戒告の懲戒処分とした。2人は同日付で依願退職した。

 県警監察課によると2人は昨年12月中旬にパトカーで管内を巡回中、道交法違反(無免許運転)の疑いで動向を監視していた捜査対象者が、店舗駐車場で軽乗用車から降りるのを確認。運転しているところは見ていなかったが、見たとする内容の捜査報告書の作成を警部補が巡査長に指示し、所属する署の交通課に出した。

 交通課員がその後、付近の防犯カメラの映像などを精査する中で、報告書との矛盾に気付いた。2人は容疑を認め「継続して調べていたが摘発できず、早く摘発しなければひき逃げなどの重大事故に発展する可能性があると思った」と話しているという。

 県警は懲戒処分に関する指針やプライバシーの保護を理由に、2人の名前や所属する警察署、捜査対象者の性別、年齢などを明らかにしていない。県警の中村誠・首席監察官は「誠に遺憾で、県民の皆さまにおわび申し上げる。職員に対する業務指導を徹底するなど再発防止を図り、信頼回復に努める」とのコメントを出した。

 一方、この捜査対象者については県警交通指導課が捜査し直し、道交法違反(無免許運転)の疑いで書類送検した。容疑を認めているという。