NHK NEWS WEB
2019年01月25日(金)18時09分

捜査費など窃盗容疑 巡査長送検

高岡警察署の40代の巡査長が、署内で保管されていた捜査費や同僚の所持金あわせて24万円を盗んだとして、宮崎県警察本部はこの巡査長を窃盗の疑いで書類送検するとともに、停職6か月の懲戒処分にしました。

窃盗の疑いで書類送検されたのは、高岡警察署に勤務する40代の巡査長です。

宮崎県警察本部によりますと巡査長はおととし4月、同僚が引き出しの中に封筒に入れて保管していた捜査費1万円を盗んだほか、その後去年9月までに、同僚3人の財布などから現金合わせて23万円を盗んだ疑いが持たれています。

捜査費は税金でまかなわれる公費で、協力者への謝礼などにあてるため、月の初めに上司から一人ひとりに手渡されているものです。

これまでの調べに対し、巡査長は「パチンコ代や生活費などにあてた」と話し、金を盗んだことを認めているということで、宮崎県警察本部は25日、窃盗の疑いで書類送検するとともに、停職6か月の懲戒処分にしました。
巡査長は25日付けで依願退職したということです。

今回、巡査長を逮捕せず、免職の処分にもしなかったことについて、警察は「逮捕できるだけの証拠が集まらなかった。処分は警察庁の指針を参考に決めた」と説明しています。

またこれとは別に、警察本部の施設装備課に勤務する50代の事務職員についても、車の中で10代の少女2人の胸を触るわいせつな行為をしたとして書類送検するとともに停職3か月の懲戒処分にしました。
宮崎県警察本部の中川正純首席監察官は「このような事案を起こしたことを深くおわびします。職員に対する指導を徹底し、再発防止を図ります」とするコメントを出しました。