下野新聞
2018年12月9日(日) 15時01分

栃木県警巡査、携帯電話を詐取か ネット譲渡、悪用の可能性も

 他人に譲渡する目的を隠して携帯電話をだまし取ったとして、県警が詐欺の疑いで県警本部の20代男性巡査を捜査していることが8日、捜査関係者への取材で分かった。県警の任意の事情聴取に対し、容疑を認めているという。インターネットを介して携帯電話を第三者に譲渡したとみられ、県警は特殊詐欺などの犯罪に利用された可能性も含め調べている。

 捜査関係者によると、巡査は他人に譲渡する目的を隠して携帯電話の契約を申し込み、携帯電話をだまし取った疑いが持たれている。

 また金融業者を名乗るネットのサイトに借金を申し込み、その代償として携帯電話を譲り渡したとみられる。県警の聴取に対し「ギャンブルなどの遊ぶ金が欲しかった」などと説明。現金は受け取っていないといい、巡査は「(業者に)だまされた」などと話しているという。

 県警を巡っては、別の20代男性巡査が独身寮などで同僚の現金数万円などを盗んだとして県警が11月30日、窃盗容疑で巡査を書類送検し、減給の懲戒処分とした。巡査は同日、依願退職した。