万引き警部「捕まるわけにいかない」突き飛ばす
神奈川県警は6日、伊勢佐木署地域3課長の警部大森正和容疑者(41)(横浜市南区大岡)を事後強盗の疑いで現行犯逮捕したと発表した。
発表によると、大森容疑者は5日午後10時5分頃、横浜市中区伊勢佐木町の量販店で、芳香剤1個と靴下2足(計約1200円相当)を万引きし、呼び止めた警備員男性(30)の胸ぐらをつかんで突き飛ばすなどした疑い。この後、警備員に取り押さえられた。
調べに「金を使いたくなかった。警察官なので万引きで捕まるわけにはいかないと思った」と容疑を認めているという。
県警によると、大森容疑者は当直明けで、同僚2人と約2時間30分、酒を飲んだ後、1人で帰る途中に量販店に立ち寄った。
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万引きの疑いで逮捕の警部を停職処分 神奈川県警
先月、横浜市の店で靴下などを万引きしたうえ、警備員を突き飛ばしたとして逮捕された神奈川県警の警部が、停職の懲戒処分を受けました。処分を受けて警部は依願退職したということです。
横浜市にある伊勢佐木警察署の課長だった41歳の警部は先月、市内のディスカウントストアで靴下などを万引きし、呼び止めた警備員を突き飛ばしたとして逮捕されましたが、その後、起訴猶予になりました。
警察によりますと、警部は直前に別の店でも万引きをしていて、調べに対し「金を使うのが惜しかった」などと話したということです。
神奈川県警察本部はこの警部を8日付けで停職3か月の懲戒処分にしました。これを受けて警部は依願退職したということです。
また、中原警察署の59歳の警視も、ことし9月までの1年にわたって、15人の部下に大声で暴言を浴びせるなどパワーハラスメントにあたる行為をしたとして戒告の懲戒処分を受けました。
神奈川県警察本部の千葉証監察官室長は「いずれの事案も県民からの信頼を失墜させる行為であり、深くおわびします」とコメントしています。