産経ニュース
2018年9月11日(火)19時19分

福島県職員が難病医療費申請84件を放置 76万円支払われず 「優先順位付けられなかった」

 福島県は11日、南会津保健福祉事務所(南会津町)に勤務していた30代の女性職員が、平成28~29年度にかけ、指定難病患者の医療費助成の新規申請や療養費請求などを放置し、63人が申請した84件が処理されず、うち23件の療養費計約76万円の支払いが遅滞していたと発表した。今後、調査の上、処分を検討する。

 県によると、女性職員が担当していたのはパーキンソン病や潰瘍性大腸炎など国が指定する難病の医療費助成手続き。申請を処理せず関係書類を事務所内に放置していたほか、自宅に持ち帰るなどして、23件の書類を紛失した。聞き取りに対し「仕事の優先順位を付けられなかった」と話しているという。未処理の申請は、11日までに処理を完了した。

 今年1月、事務所の書類整理を行っている際、処理されていなかった申請書が見つかり、一部の処理遅延が明らかになり処理した。しかし、4月の異動直後に女性職員が同事務所に未処理の案件がほかにもあることを伝え、確認が進められていた。

 県保健福祉部の高野武彦次長は「関係者に多大のご迷惑をおかけした。再発防止を徹底する」と陳謝した。