知事の携帯番号など個人情報紛失
長崎県の秘書課の係長が、知事の公用の携帯番号や県議会議員など616人分の個人情報を載せた名簿をなくしていたことがわかりました。
これは、長崎県が17日、記者会見を開き明らかにしました。
県によりますと、今月10日副知事を担当している41歳の秘書課の男性係長が、長崎市内で友人と飲食したあとに路上のベンチで寝てしまい、およそ2時間後に起きた時、名簿などが入ったカバンがなかったということです。
なくしたカバンには、知事や副知事の公用の携帯番号や自宅の電話番号、それに県議会議員の携帯番号や幹部職員の自宅の電話番号など、のべ616人分の個人情報が載った名簿が入っていたということです。
このほか、商工会議所や県人会など522の県の関係団体の住所や電話番号が載った名簿も入っていましたが、そのほとんどはホームページなどで公開されている情報だということです。
この職員は警察に届けを出すとともに、県にも11日午後に報告しましたが、長崎県は「カバンが拾われて、個人情報の流出にいたらない可能性もある」として推移を見守っていたため、公表まで1週間ほどかかったということです。
いまのところ、なくした名簿の情報が悪用されたとの連絡は入っていないということです。
長崎県秘書課の伊達良弘課長は「名簿については今後、指紋認証付きの電子媒体で保管するなど対策を考えたい」と話していました。