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2018年08月09日(木)12時20分

書類隠して事件時効に=「捜査行き詰まり」警部補送検-愛知県警

 道交法違反事件の捜査書類を自宅に隠すなどしたとして、愛知県警は9日、高速道路交通警察隊の男性警部補(57)を戒告の懲戒処分とし、虚偽有印公文書作成・同行使と公文書毀棄(きき)容疑で書類送検した。事件は時効となった。警部補は「捜査に行き詰まった」と容疑を認めたといい、同日辞職した。

 送検容疑は、東海署交通課の係長だった2013年9月下旬、同年5月にあった道交法違反(飲酒検知拒否)事件の捜査管理簿に、実際は送検していないのに送検したように虚偽の内容を記載して決裁を受け、同年10月上旬、事件の捜査書類を自宅に持ち帰った疑い。
 今年5月、調査で不正が発覚。「飲酒検知拒否事件を処理した経験がなかった。未送検の発覚を免れるため書類を持ち帰った」と話しているという。事件は16年に公訴時効が成立した。