NHK NEWS WEB
2018年7月30日(月)16時28分

また文科省職員が… 保護者から集めた770万円横領で懲戒免職

文部科学省の40代の職員が、京都の大学に出向していた際に保護者から預かった後援会の会費およそ770万円を横領していたことがわかり、30日付で懲戒免職となりました。

懲戒免職となったのは文部科学省の40代の職員です。

文部科学省によりますと、この職員は平成27年4月から国立大学の京都教育大学に事務職として出向していましたが、その年の10月ごろからことし6月にかけて、学生の保護者から集めた後援会の会費合わせて770万円を横領したということです。

職員はことし4月に文部科学省に戻りましたが、その後も会費の通帳を管理し続け横領を続けていたということで、文部科学省は30日付けで、この職員を懲戒免職の処分にしました。

今月に入り、通帳が返却されないことを不審に思った大学が文部科学省に連絡して横領が明らかになったということで、この職員は「ついやってしまった。横領した金は遊興費に使った。周りに迷惑をかけた」などと話しているということです。

文部科学省では今月、2人の局長級幹部が相次いで収賄の疑いで逮捕されたばかりです。

文部科学省は「極めて遺憾で綱紀粛正に努めたい」と話しています。


事務次官「ざんきに堪えず申し訳ない」

30日午後に開かれた自民党の文部科学部会で、文部科学省の戸谷一夫事務次官は、「重ね重ねの不祥事についてざんきに堪えず、誠に申し訳なく思っている」と陳謝しました。

そのうえで「今後、文部科学省一丸となって省の再生に向けて1つ1つの取り組みを真摯(しんし)に積み重ねていきたい」と述べました。

また赤池誠章文部科学部会長は記者団に対し、「本当に残念でならない。プロジェクトチームを作るなどして原因分析や再発防止に努めてほしい」と述べました。