NHK NEWS WEB
2018年3月19日(月)12時04分

警視庁女性巡査が暴力団員と交際 警察署内で知り合ったか

警視庁・新宿警察署の20代の女性警察官が、逮捕された暴力団員の男と警察署内で親しくなり、男が保釈された後にメールのやり取りをしたり一緒に旅行に行ったりしていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁は不適切な行為があったとして近く処分するとともに捜査情報の漏えいがなかったかについても調べています。

捜査関係者によりますと、新宿警察署の20代の女性巡査は、去年、傷害事件で逮捕された30代の暴力団員の男が勾留されている時に警察署の中で親しくなり、男が保釈された後、携帯電話でメールをやり取りしたり一緒に旅行に行ったりしていたということです。
巡査は、取り調べに立ち会った際などに知り合ったと見られるということです。

ことしになって、この巡査が暴力団員と親しくしているという情報が寄せられたため、警視庁が本人から事情を聴くなどして調べていました。

警視庁は不適切な行為があったとして近く処分するとともに、捜査情報の漏えいがなかったかについても調べています。

警視庁は「現段階ではコメントできない」としています。

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NHK NEWS WEB
2018年3月19日(月)14時04分

警視庁女性巡査 交際の暴力団員に捜査情報漏えいで懲戒処分

警視庁・新宿警察署の23歳の女性巡査が、捜査の対象になっている暴力団員に捜査情報を漏らしたとして書類送検されました。暴力団員とは、仕事を通じて知り合い交際していたということで、警視庁は巡査を停職6か月の懲戒処分にしました。

書類送検されたのは、新宿警察署・留置管理課の23歳の女性巡査です。

警視庁によりますと巡査は、組織犯罪対策課で勤務していた去年12月、交際相手の30代の暴力団員の男に捜査の情報を漏らしたとして、地方公務員法違反の疑いが持たれています。

暴力団員から「自分が捜査の対象になっているか教えてほしい」などと頼まれ、この暴力団員が関係する事件の資料を確認して内容を伝えていたということです。捜査関係者によりますと、去年、暴力団員が傷害事件で逮捕された際に面識ができ、男が保釈されたあとにメールをやり取りしたり旅行に行ったりしていたということです。

警視庁によりますと、巡査は事実関係を認め、「交際が発覚すると警察官を続けられなくなると思ったが、情報を教えれば黙ってくれると考えた」などと供述しているということです。

警視庁は19日、停職6か月の懲戒処分にし巡査は辞職しました。

警視庁は、上司の課長など4人についても所属長注意などとし、「警察に対する信頼を失墜させる行為であり厳正に処分した。再発防止に努めたい」とコメントしています。

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NHK NEWS WEB
2018年3月20日(火)6時23分

書類送検の女性巡査 暴力団員に現金渡した疑い

交際していた暴力団員に捜査の情報を漏らしたとして書類送検された警視庁・新宿警察署の23歳の女性巡査が、この暴力団員の求めに応じて現金およそ100万円を渡していた疑いがあることが捜査関係者などへの取材でわかりました。

新宿警察署の23歳の女性巡査は、去年12月、仕事で知り合って交際していた30代の暴力団員の男に捜査の情報を漏らしたとして地方公務員法違反の疑いで書類送検され、停職6か月の懲戒処分を受けて19日辞職しました。

警視庁によりますと、暴力団員から「自分が捜査の対象になっているか教えてほしい」などと頼まれ、この暴力団員が関係する事件の資料を確認して内容を伝えていたということです。

暴力団員は、ことしになって巡査に「金を貸してほしい」と頼んでいたということですが、巡査が現金およそ100万円を渡していた疑いがあることが捜査関係者などへの取材でわかりました。

関係者によりますと、暴力団員は「金は毎月少しずつ返すつもりだった。迷惑をかけて申し訳ない」などと話しているということです。

警視庁は、暴力団員との関係などについてさらに調べています。