徳島新聞
2018年2月23日(金)10時07分

徳島市、2職員懲戒処分 自転車盗とパワハラ

 徳島市が、自転車を盗んだ西部環境事業所業務課の男性職員=昨年8月に依願退職=を減給、部下へのパワーハラスメントを繰り返した徳島市民病院の女性薬剤師を戒告の懲戒処分としていたことが22日、市への取材で分かった。

  市によると、元職員は当時40代だった2015年10月ごろ、市内のパチンコ店駐車場に止まっていた自転車を盗んだ。16年4月に市内を走行中に警察官に職務質問されるまでの約半年間、この自転車を使用した。

  市は元職員からの申告を受けて調査し、16年8月2日付で減給10分の1(3カ月)とした。窃盗の疑いで県警に捜査されたが刑事処分は受けていない。

  女性薬剤師は、16年7月から17年3月ごろまでの間、部下2人に対し、人格や尊厳を否定する叱責(しっせき)を加えたり大声で誹謗(ひぼう)中傷したりした。意図的に業務を行わせないなどの行為もあった。女性薬剤師は病院局の調査に「医療事故につながるといけないので指導が厳しくなった」などと話したという。

  病院局は女性薬剤師を17年7月5日付で戒告処分とするとともに、管理監督責任を怠ったとして病院長と薬剤部長を文書訓告とした。

  市は「公務員の自覚を持って行動するよう職員を指導する。研修や指導を徹底して再発防止に努めたい」としている。