岩手日報
2018年02月21日(水)

一関市職員が募金着服 施設利用料も、懲戒免職

 一関市は20日、花泉支所管内の市民センターに勤務する課長補佐級の職員がセンターの施設使用料や市民から集めた募金計51万1900円を着服し、同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。全額返済されているが、市民の募金を着服したことから、市は刑事告訴を検討する。

 市によると、職員は昨年4月から今年1月までの間に、勤務する市民センターの施設使用料など9万1千円を使用者から預かったまま入金しなかった。さらに同支所管内の行政区長から預かった本年度の赤い羽根共同募金と歳末助け合い募金計48万円のうち、42万900円を市社会福祉協議会花泉支部に渡さず、着服した。

 1月15日に市会計課から同支所に施設使用料未納分の問い合わせがあり、17日に職員が着服を認め、発覚。募金については同15、18日には職員が同支部に不足分を持参したが、引き渡しの遅れについて追及したところ着服を認めた。調査に対し、職員は飲食や運転代行費用など遊興費に使ったと説明している。