合同新聞大分
2017年12月2日(土)06時35分

玖珠署員、女性2人の尻触る 容疑で書類送検

 玖珠署地域課の30代男性巡査長が女性の下半身を触ったなどとして県警は1日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、巡査長を大分区検に書類送検し、停職1カ月の懲戒処分にした。巡査長は同日付で依願退職した。県警が懲戒処分した警察官・事務職員は今年6人となり、別府署の隠しカメラ事件など不祥事が相次いだ昨年の5人を上回った。

 送検容疑は10月29日午前1時ごろ、大分市内のコンビニで、客だった県内の女子大学生(10代)と会社員女性(40代)の尻を触り、さらに会社員女性に対して店の外でスマートフォンを示し、裸の女性の画像を見せた疑い。

 女性が店員に相談し、発覚。当時、巡査長は酒を飲んでいたという。

 県警によると、巡査長は同月中旬にも県内の駐車場で、知人の20代公務員女性に裸の女性の画像を見せていた。会社員女性のときと同様、道を尋ねるふりをしてスマホの画面を示していた。調べに対し、「性的欲求を満たすためだった。被害者、県民、職場に迷惑を掛け、申し訳なく思っている」と述べたという。

 竹田津哲実玖珠署長は「誠に申し訳ない。あってはならないことで、引き続き職務倫理教養の徹底に努める」、工藤秀幸首席監察官は「被害者、県民に深くおわび申し上げる。再発防止に向けた指導を徹底し、信頼回復に努める」とコメントを出した。

 県警はカメラ撮影のできる記者会見を開かず、撮影を禁止した「記者レク」で発表した。仲井重治監察課長は「過去の事案や報道対応などから、総合的に判断した」としている。