産経WEST
2017年11月17日(金)07時35分

セルフのガソリンスタンドで釣り銭盗んだ和歌山県職員、懲戒免職 「本当に情けない」

 和歌山県は16日、セルフ式ガソリンスタンド(GS)で前の客が取り忘れた釣り銭を盗んだとして窃盗容疑で湯浅署に逮捕された人事課の男性副主査(34)を15日付で懲戒免職処分にしたと発表した。男性は過去に2回も懲戒処分を受けており、「本当に情けない。迷惑をかけ、申し訳ない」と話しているという。

 県監察査察課によると、男性は、9月2日午後0時半ごろ、湯浅町湯浅のGSで釣り銭の取り出し口に残っていた現金8千円を盗み、10月30日に湯浅署が窃盗容疑で逮捕。同署は翌日釈放して任意で捜査を進め、11月10日に同容疑で和歌山地検に書類送検した。

 男性は21年に道交法違反(酒気帯び運転)容疑で県警に摘発され、停職6カ月の懲戒処分。さらに、インターネット上のフェイスブックに「和歌山県の水は危ない。浄水器が必要」と書き込んだり、会員登録をしていた浄水器販売会社の製品を宣伝して報酬を受け取ったりしたとして、26年に再び停職3カ月の懲戒処分を受けていた。

 同課は「県民の信頼を著しく失墜する行為。職員は自身の行動が与える影響を認識してほしい」とコメントした。