北海道新聞
2017年10月04日(水)05時00分

札幌市、止まらぬ不祥事 17年度上期18件、4件増 防止策効果出ず

 札幌市や札幌市教委で、職員によるわいせつ行為や窃盗、情報漏えいなどの不祥事が2017年度も後を絶たない。市が17年度上期(4~9月)に発表した事例は18件で、16年度上期を4件上回った。10月も1件を公表した。市は不祥事防止策を講じてはいるものの、効果が上がっていない実態が浮き彫りになっている。

 17年度上期の18件のうち、逮捕されたのは住居侵入と窃盗の2件。懲戒免職処分は無許可アルバイト、職員による職場の親睦会費の盗難、わいせつ行為の3件だった。

 市は職場間の情報共有を徹底し、管理職向けの緊急研修を実施。不祥事を未然に防ぐ取り組みを進めてきたが、対策が浸透していない可能性が高い。

 市総務局人事課は、不祥事が多い状態が続いていることを認める。その上で「不祥事の防止に向け、管理職のマネジメント力を向上させるなど、より効果的な取り組みをしていきたい」としている。

北海道新聞、2017年10月4日