NHK NEWS WEB
2017年08月08日(火)17時48分

事前告知せずダム放流 減給処分

ことし6月県が管理する新発田市のダムで観光放流が行われ、下流で遊んでいた親子が流されてけがをした事故で、県は運用ルールに違反し、事前に告知をしなかったうえ、事実と異なる発表を行ったなどとして、ダムを管理していた県の出先機関の部長ら合わせて3人を減給の懲戒処分にしました。
処分を受けたのは県の新発田地域振興局の職員2人と、地域整備部長の合わせて3人です。
ことし6月、県が管理する新発田市の加治川治水ダムの見学会で、観光放流が行われ、下流の川で遊んでいた親子が流されてけがをしました。
この事故で県は、運用ルールに違反して、事前に告知をせずに放流を行っていたとして、ダムを管理していた新発田地域振興局の課長級職員と現場担当の職員を、減給の懲戒処分にしました。
また、事故が起きたあと「運用ルールの違反はなかった」と事実と異なる発表を行ったなどとして、新発田地域振興局の笹川岳之地域整備部長を減給の懲戒処分にするとともに、県の美寺寿人土木部長と棚橋元河川管理課長らを戒告などの処分にしました。
今回の懲戒処分について米山知事は「事故に遭われた方々とご家族の皆様に改めて深くお詫び申し上げます。今後、再発防止策を確実に実行し安全の最優先、規則の順守などを徹底して参ります」とコメントしています。