NHK NEWS WEB
2017年8月7日(月)10時53分

山梨市長を採用試験結果改ざんの疑いで逮捕へ

山梨県山梨市の望月清賢市長が、市の職員の採用試験で受験者の試験結果を改ざんしたとして、警視庁は、虚偽有印公文書作成などの疑いで逮捕状を取りました。このあと、望月市長を取り調べ、逮捕する方針です。


逮捕状が出たのは、山梨県山梨市の望月清賢市長(70)で、警視庁は7日午前、望月市長に任意同行を求めました。

警視庁の調べによりますと、望月市長は市の職員の採用試験で、受験者の試験結果を改ざんした疑いがあるということです。

市によりますと、採用試験は一般教養のほか、職種ごとの専門知識を問う筆記問題の1次試験と、小論文と面接などの2次試験が行われるということです。

望月市長を巡っては、元妻が知人の男性に架空の投資話を持ちかけて、現金3億7000万円余りをだまし取ったとして、詐欺の罪で起訴されていて、この事件の捜査で、警視庁が、元妻が住んでいた市長の自宅を捜索し、押収した資料などを分析していました。

警視庁は7日午前、虚偽有印公文書作成などの疑いで逮捕状を取り、このあと、望月市長を取り調べ、逮捕する方針です。警視庁は不正に合格させた疑いがあると見て、詳しい経緯を調べることにしています。

望月市長は山梨市の市議会議員や山梨県の県議会議員を務めたあと、3年前の平成26年に行われた市長選挙で初当選し、現在1期目です。

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毎日新聞
2017年8月9日(水)22時10分

山梨市長逮捕 借金7000万円 困窮し報酬目的か

 山梨市職員の採用試験を巡り公文書を改ざんしたとして、望月清賢(せいき)・同市長(70)が逮捕された事件で、望月容疑者が約7000万円の借金を抱えるなど経済的に困窮していたことが知人らへの取材で分かった。警視庁捜査2課は望月容疑者が報酬を目的に受験者を不正採用した疑いがあるとみて調べている。

 市が公開した2016年度の資産報告書によると、望月容疑者には7130万円の借入金があった。今年2月の毎日新聞の取材に望月容疑者は「これは私の個人的な借金。自分が保証人になった知人の会社が倒産したりといろいろあった」と答えていた。

 また、登記簿などによると、望月容疑者は市税を滞納したとして08年に自宅の土地などを同市に差し押さえられた。税金を納めて差し押さえは解除されたが、再び税金を滞納し、10年には県税事務所に、市長就任後の今年1月にも東京国税局に差し押さえられていた。

 捜査関係者によると、望月容疑者は16年度の職員採用試験で合格ラインに達していない複数の受験者の点数を水増ししたとみられるが、それぞれの受験者の親族の口座から数十万円~数百万円が引き出されていたという。同課はこの現金が不正採用への謝礼だった疑いがあるとみて、受験者の親族からも事情を聴くなどして裏付けを進める。

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毎日新聞
2017年8月12日(土)11時25分

公文書改ざん 山梨市長、辞職へ 職員不正採用

 山梨市の職員採用試験を巡る公文書改ざん事件で、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕された市長の望月清賢(せいき)容疑者(70)が辞職する意向を固めたことが12日、市関係者への取材で分かった。同日午後に代理人が辞表を提出する。

 辞職の意向は議会事務局から市議全員に伝えられ、市議会で対応を協議する。


山梨市長、望月清賢(せいき)容疑者
山梨市長・望月清賢(せいき)容疑者

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YOMIURI ONLINE
2018年01月13日(土)10時44分

「息子かわいさ」…採用汚職、前校長ら有罪判決

 山梨市の職員採用を巡り、望月清賢せいき・前市長(70)に現金80万円を贈ったとして、山梨県甲州市立大和中学校前校長、萩原英男被告(58)と、元山梨市収入役、滝沢博道被告(73)が贈賄罪に問われた事件。

 東京地裁(島田一裁判長)は12日、2人にいずれも懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)の判決を言い渡した。

 2人は、いずれも黒いスーツにネクタイ姿で出廷した。

 事件について、島田裁判長は「情実採用を排し、公正かつ公平であるべき任用制度に対する信頼を揺るがす悪質なもの」と指摘。萩原被告を「公立中学校の校長という立場にありながら、自らの息子かわいさに安易に犯行を決断した」、滝沢被告を「市長への賄賂の供与を助言し、市長との面談を取り次ぐなど、贈賄を主導した」と批判した。ただ、萩原被告について「教員として長年真面目に勤務し、懲戒免職処分を受けている」、滝沢被告について「地域社会の要職に就いて市民のために尽力してきた」として執行猶予をつけた。

 判決によると、2人は2017年2月8日、望月前市長に対し、職員採用試験で補欠合格だった萩原被告の息子が早期に採用されるように依頼し、その謝礼として現金80万円を手渡した。

 萩原被告の息子は17年4月に採用され、現在も山梨市に勤務している。

 2人から80万円を受け取った受託収賄罪などに問われた望月前市長は17年12月、東京地裁で懲役3年、執行猶予5年、追徴金80万円の判決を言い渡され、確定している。

 閉廷後、滝沢被告は報道各社に対して「判決に不満はなく、真摯しんしに受け止めている。山梨市や多くの関係者に心からおわびしたい」と述べた。