朝日新聞
2017年8月4日01時28分

警部補をひき逃げ容疑で逮捕 大阪府警、懲戒処分の方針

 乗用車を運転中に原付きバイクの女性(60)と接触して転倒させ、1カ月半の重傷を負わせて逃走したとして、大阪府警は3日、東住吉署地域課警部補の田代雅大(まさひろ)容疑者(45)=同府枚方市伊加賀栄町=を道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで逮捕し、4日発表した。「事故を起こして逃げたのは間違いない」と容疑を認めているという。府警は今後、懲戒処分にする方針。

 監察室によると、田代容疑者は1日午後3時すぎ、同府交野市星田北9丁目の市道交差点で、マイカーを運転中に原付きバイクと出合い頭に衝突。同市のアルバイト女性に太ももの骨が折れる大けがをさせ、そのまま走り去った疑いがある。現場の交差点に信号機はなかった。田代容疑者はこの日、休日だったという。

 田代容疑者は3日、高槻署を訪れ、「駐車場で当て逃げにあった」と申告。事故現場付近の防犯カメラに映っていた車と田代容疑者の車の特徴が一致し、車に損傷があったため高槻署が交野署に連絡。田代容疑者は交野署の調べに対し、事故当日に現場付近にいたことを認め、「何かに当たったが走り去った」と話したという。

 監察室の宮田雅博室長は「警察官としてあってはならない言語道断の行為だ」とのコメントを出した。