2017年6月10日(土)11時08分 東奥日報

つがる市職員が小学バレーチームで体罰 児童けが

 青森県つがる市の小学生男子バレーボールチーム「稲垣少年クラブ」の男性監督(30)が5月、クラブ員の6年生2人を平手で殴ったり蹴ったりする体罰を加えていたことが9日、関係者の話で分かった。平手打ちされた1人は鼓膜が破れ約2週間のけがを負った。監督は市消防署員で、市は処分を検討している。

 クラブ代表(56)や関係者によると、監督は5月10日午後5時半ごろ、市内の体育館で練習中、下級生をからかったとして、6年生2人を注意。それぞれの太ももを蹴った上、そのうち1人の顔を平手でたたいた。監督と代表は数日後、6年生の保護者に謝罪した。

 代表は取材に「絶対に許されない行為。体罰を受けた2人には痛くて、怖い思いをさせ、本当に申し訳ない」と陳謝。現在、チームは活動を休止しており「存続させることは難しい」と解散を示唆した。同クラブはかつて全国大会準優勝を果たした強豪チーム。

 監督はボランティアで指導していた。市の今正行総務部長は「本人への聞き取りで、行き過ぎた部分があったと認めた。児童と家族に深くおわび申し上げる」と述べ「公務を離れても市職員である自覚が必要。全職員に注意指導し綱紀粛正を徹底する」と話した。