2017年03月30日(木)20時44分 時事ドットコム

捜査書類、28年自宅に隠匿=巡査部長を減給処分-千葉県警

 約28年にわたり捜査書類など350点を自宅に隠したとして、千葉県警は30日、八千代署留置管理課の男性巡査部長(60)を減給6カ月(100分の10)の懲戒処分にした。県警は時効が成立していない書類約40点について、公用文書等毀棄(きき)容疑で書類送検する方針。
 県警監察官室によると、巡査部長は1989年4月から今年2月までの約28年間、捜査書類などを自宅に持ち帰り、隠していたとされる。「事案処理をするのが面倒だった」などと話している。
 隠した物のうち、事件現場から採取した指紋など6点は捜査に影響を与えた可能性があるが、殺人など重大犯罪に関連する物はなかったという。
 巡査部長は31日に定年退職する予定。制服などを返してもらうため、巡査部長宅を訪れた署員が、室内に散乱していた書類を見つけたという。
 古川等首席監察官の話 警察への信頼を損ねる行為で誠に遺憾。再発防止に努める。