2016年12月26日(月)21時20分 NHK NEWS WEB

奈良市職員 不適正発注で処分

奈良市のごみ処理施設に勤務していた職員が重機の修理を業者に発注した際、入札を偽装するなど不適正な事務処理を行ったとして奈良市は停職6か月の懲戒処分にしました。
奈良市によりますと、市のごみ処理施設「奈良市環境清美センター」に勤務していた堤栄一郎主務は、平成25年度に発注した重機の修理について競争入札を行ったように偽装し、実際は、およそ473万円で知人の会社に直接、発注していたということです。
また、平成25年度から27年度にかけて36件、あわせて734万円分の重機の修理をすべて知人の会社に発注し、市が支払った費用の全額を自分に払い戻させていたということです。
いずれも下請けの業者が修理を行い、堤主務がこのうち1社に20万円を支払ったことが確認されましたが、それ以外の金の所在は分かっていないということです。
奈良市は、こうした不適正で不透明な事務処理は問題だとして、堤主務を停職6か月の懲戒処分としました。
また、こうした事務処理を行うための書類を作成したなどとして、工場長補佐など2人の職員についても停職4か月と3か月の懲戒処分としました。
奈良市は「市民の信頼を大きく裏切る行為で、深くお詫び申し上げます。信頼回復と再発防止に全力をあげます」としています。