2016年12月7日(水)19時20分 産経WEST

「課長が時々いない」と思ったら、不倫相手を尾行 大阪府警、警部を懲戒処分、勤務中に訪問も

 大阪府警は7日、不倫相手の40代女性を尾行したり、郵便物を一時的に盗んだりしたとして、西淀川署警備課長の男性警部(51)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした。警部は同日付で依願退職した。

 府警によると、9~10月には勤務を30分ほど抜け出し、女性のマンションを訪問。当直責任者を務めていた際に訪れたこともあった。部屋には行かず、様子を確認していたという。署員が「課長が時々いない」と副署長に相談し、発覚した。

 警部は平成25年、飲食店で勤務する女性と知り合った。今年3月、女性が別の男性と一緒にいるのを目撃したため、尾行してマンションを特定。出勤前などに時折訪れていた。警部は「急に嫉妬心が湧いてやった」と話している。

 他にも、郵便ポストから女性宛ての封筒などを盗んで中身を見て、再び封をして後日戻していた。女性は気付かず、警部との関係を続けていた。

 府警は7日、10月4日夜に大阪市内のマンションに立ち入り、女性宛ての封筒1通を盗んだとして、住居侵入と窃盗の疑いで警部を書類送検した。当日は勤務後だった。

 高木久監察室長は「幹部としてあるまじき行為で、厳正に処分した」とのコメントを出した。