2016年3月29日(火)07時08分 産経ニュース

石巻市、5人を戒告処分 震災5年、追悼サイレン鳴らず 宮城

 石巻市は28日、東日本大震災から5年となった3月11日に、犠牲者を追悼するサイレンが機械の操作ミスで鳴らなかったとして、担当した総務部の男性主査(41)や男性次長(57)ら職員5人を戒告処分にした。

 市によると11日、地震発生時刻の午後2時46分の約2分前から「哀悼の意を示すためこれからサイレンを鳴らします」と周知放送をした。しかし周知放送に2分以上かかったため、サイレン放送に切り替わらなかったという。サイレンは職員が手動操作で流していたが、今年は自動放送にしたことが原因という。結局サイレンは流れず、午後2時58分におわびの放送があった。

 亀山紘市長は「震災から5年の節目を迎え、全市民が気持ち新たに復興への道を歩みだそうとしていたセレモニーに水を差す形となり、与えた影響は大きい。今後は再発防止に努める」とのコメントを出した。