2015年12月14日(月)17時04分 日テレNEWS24

少女を全裸にして所持品検査 相模原の児相

 神奈川県相模原市の児童相談所で今年8月、保護している8人の少女を全裸にして所持品検査を行っていたことが、わかった。

 相模原市・佐藤暁こども育成部長「心からおわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

 相模原市児童相談所によると、今年8月、子どもたちが職員への要望や苦情などを書き込む用紙が1枚なくなった。児童相談所の幹部の指示を受け、女性職員2人が保護している8歳から15歳の少女8人に脱衣所で全裸にして、所持品検査を行ったという。

 また7歳から15歳の少年9人についても、男性職員が下着姿にして所持品検査を行った。

 その後、1人の少女が「嫌だった」などと訴え、児童相談所の幹部は少女の保護者に謝罪した。

 児童相談所は、「人権を侵害する行為だった。職員の指導を徹底する」としている。

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2015年12月23日(水)02時00分 神奈川新聞 カナロコ

「不適切だった」市長 相模原児相問題非公表

 相模原市の加山俊夫市長は22日、市児童相談所の女性職員が一時保護中の少女らを裸にして所持品検査をした問題で、発生直後に公表しなかったことについて「不適切な対応だった」と述べ、速やかに公表すべきだったとの認識を示した。

 問題の所持品検査は今夏に行われたが、市は一部報道をきっかけに14日になって会見して明らかにした。

 17日の会見で市は「公表することで子どもたちがさらに傷つく」として公表しなかった理由を説明。これに対し、加山市長は「どんなミスでも公表すべきことはしっかり公表していく。特に人権に関わることで、つらい立場の子どもたちのことを思えばなおさらのことだった」と述べた。また、市はこれから実施する問題の原因究明と再発防止策の作成については、来年3月末までに完成するとの見通しを示した。