2014年9月26日(金)18時29分 YOMIURI ONLINE

隠蔽か…警察が17年前の捜査書類を放置

 大阪府警羽曳野署の機械室で、17年前に起きた傷害事件の逮捕状請求書などの捜査書類が見つかっていたことが、捜査関係者らへの取材でわかった。

 発見されたのは2012年11月で、すでに傷害罪の公訴時効(当時7年)が成立。府警は、署員が捜査放置を隠蔽しようとしたとみて調査しているが、逮捕直前まで捜査が進みながら容疑者を取り逃がすことになった異例の不祥事だ。府警は今春、被害者の男性に謝罪した。

 捜査関係者らによると、事件は1997年6月、同府藤井寺市内のパチンコ店で発生。客の男性(当時10歳代)が男と口論になり、清掃道具で殴られて顔や首を負傷した。

 同署は被害申告を受けて捜査し、男を容疑者として特定。傷害容疑での逮捕状請求書も、請求日を抜いた段階まで作成したが、男の居場所がはっきりしなかったため、請求はしなかった。