神奈川・寒川町で中学生けが、町議をひき逃げなどの疑いで書類送検へ
神奈川県寒川町の76歳の男性町議が、車を運転中に中学生をはねてけがをさせそのまま逃げた疑いがあることがわかりました。警察は、週内にも、ひき逃げなどの疑いで書類送検する方針です。
去年12月、茅ヶ崎市の交差点で、横断歩道を自転車で渡っていた中学3年生の男子生徒(14)が軽乗用車にはねられ、首や腰に全治3週間のけがをしました。車は現場から逃走しましたが、その後の捜査で、寒川町の斉藤恒雄町議(76)が運転していたことが分かったということです。
「危ないと思って急ブレーキを踏んでよけて、すぐ降りて介抱しながら、『赤信号で横断歩道を渡っちゃだめじゃないですか』と。『大丈夫?』と聞いたら『大丈夫、大丈夫』と言うものですから、本当に私の不徳の致すところで、パニックだったんですね。その場をそれで去ってしまった」(寒川町 斉藤恒雄町議)
斉藤町議は「青信号で渡った」と主張していますが、警察によりますと、複数の目撃情報などから斉藤町議は赤信号を無視して走行していたということです。事故直後に車を修理に出していて、任意の調べに対し、「相手が大丈夫だと言ったので、その場を立ち去って、警察に届け出を出さなかった」と話しているということです。
警察は、週内にもひき逃げなどの疑いで書類送検する方針です。斉藤町議は8年前、女性(当時74歳)をはねる死亡事故を起こし、当時務めていた町議会の議長を辞任しています。