2014年9月24日05時30分 Sponichi Annex
暴走警官 給油中に発車、代金払わず 兵庫県警24歳巡査
福井県警越前署は23日までに、同県南越前町の北陸自動車道にあるガソリンスタンドで給油した代金を支払わずに逃走したとして、詐欺の疑いで神戸市灘区一王山町、兵庫県警垂水署巡査玉田健一容疑者(24)を逮捕した。「疲れていて、代金を支払ったと思っていた」と容疑を否認している。
逮捕容疑は22日午後7時ごろ、北陸道下り線の南条サービスエリア内のガソリンスタンドで店員に給油を依頼し、店員が目を離した隙にガソリン代約2500円を支払わずに逃走した疑い。
越前署によると、店員からの110番を受けて福井県警高速隊が追跡。約60キロ先の石川県加賀市、尼御前サービスエリア付近で玉田容疑者の乗用車を発見し、停車させた。給油中に車を発進させたため、車の給油口に挿したノズルとホース約3メートルを引きずったまま走行していた。玉田容疑者は非番だったと話しており、所持金は約3万円あったという。
被害にあったガソリンスタンドによると、レギュラーで約14リットルを給油。何らかのトラブルが発生した際に自動でノズルの停止センサーが作動する給油機が壊されたため、被害総額は約20万円になるという。大事には至らなかったものの、ホースから路上にガソリンが垂れ落ちており「火の気がなくて本当によかった」と店員は胸をなで下ろしている。玉田容疑者については「特に変わった様子はなかったが、表情は暗かったように思う」と話した。
兵庫県警監察官室の吉塚潤一郎室長は「本県の警察官が逮捕されたことは誠に遺憾。今後の捜査結果によって厳正に対処する」と話している。
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