2014年02月18日 くまにちコム1等陸佐を停職 720万円横領で西方総監部 陸上自衛隊西部方面総監部(熊本市)は18日、部下にクレジットカードを作らせて引き出した現金約720万円を横領していたなどとして、1等陸佐の男性(51)を停職60日の懲戒処分とした。1等陸佐は19日付で依願退職するという。
総監部広報室によると、1等陸佐は部下の隊員に作らせたカードを使い、2012年2月から10月まで28回にわたり、計約720万円をキャッシングで引き出していた。「自分の借金返済と遊ぶ金に使った」と説明したという。このほか同年10月、隊員が積み立てている冠婚葬祭用の基金から、現金40万円を借用していた。
警務隊は約720万円の横領容疑で昨年2月、1等陸佐を書類送検。熊本地検は同3月、全額弁償されたことなどを理由に起訴猶予としていた。懲戒処分まで1年近くかかったことについて、総監部は「事実関係の把握や適切な処分のための各種手続きに時間を要した」と説明している。
同総監部は今年1月にも、同様の基金から14万円を横領したとして、1等陸曹(46)を懲戒免職とした。1等陸佐の処分をそれより軽い停職としたことについて、「自衛隊法や関係規則に照らして検討した。適正な処分」と話している。