女子高生のスカート内を盗撮したとして、生田署は１７日、県迷惑防止条例違反容疑で神戸市北区花山中尾台、同市環境局職員、吉田忍容疑者（４０）を現行犯逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は１７日午前１１時２５分ごろ、同市中央区北長狭通の市営地下鉄三宮駅から阪急三宮駅へ向かうエスカレーターで、同市内の高校２年の女子生徒（１７）のスカート内にスマートフォン（高機能携帯電話）を差し入れ、撮影したとしている。
同署によると、盗撮に気づいたアルバイト男性（２４）が吉田容疑者を取り押さえた。同署は余罪を調べる。
取り調べ中の女性に複数回抱きつき、キスしたとして、大阪府警は２１日、住吉署地域課係長の男性警部補（５２）を特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検し、停職６カ月の懲戒処分にした。警部補は容疑を認め、同日付で依願退職した。
送検容疑は住吉署刑事課係長だった昨年１２月～今年１月、大阪市内の同署の取調室などで、覚せい剤取締法違反（使用など）容疑で逮捕された無職女性（４２）＝同罪などで１審有罪判決＝と２人きりになった際、両手で抱きしめたり、机ごしにキスしたりと体に触る行為を計７回繰り返したとしている。
府警監察室によると、警部補は私費で購入した書籍を女性の親族を通じて差し入れ、女性を励ます手紙を留置先に偽名で送るなど便宜も図っていた。
女性は昨年１０月下旬に逮捕され、警部補が取り調べを担当。同１２月に女性から「抱きしめて」と書かれたメモを手渡されたことを機に体を触るようになり、次第に親密になった。
女性が留置施設で暴れた際、恋愛感情について聞いていた同房者が「落ち着かせられるのは、あの刑事さんしかいない」と留置管理の担当者に申告したことから発覚した。監察室は取り調べに誘導などはなかったとみている。
警部補は薬物犯捜査に１２年間携わったベテラン刑事。「女性容疑者の取り扱いは心得ていたつもりだったが、部下に合わせる顔がない」と供述。女性は「親身に相談に乗ってくれた。刑事さんに悪いことは言いたくない」と話している。
関係者によると、部長は昨年１０月１７日午後９時過ぎ、同市中央区の空き地で立ち小便した際、下半身を見た通りがかりの女性から県警に通報され、近くの交番で事情を聴かれた。部長は故意ではないと容疑を否認したが、県警は同１１月に公然わいせつ容疑で書類送検し、福岡地検は犯罪事実を認めながら情状を考慮して同１２月に起訴猶予処分にした。
部長は市に対し「立ち小便はしたが女性には気づかなかった」と説明。市人事課は「部長の言い分を否定する材料がない」として立ち小便だけを理由に今月２７日付で処分した。
市では飲酒絡みの不祥事が相次ぎ、昨年５月には全職員に１カ月間の「禁酒令」を出すなど対策を強化。しかし、昨年１２月にも酒を飲んだ職員２人が傷害や公務執行妨害などの容疑で逮捕されるなど飲酒絡みの不祥事が続いている。
