2012年6月30日(土) 読売新聞 YOMIURI ONLINE 九州発

収賄・着服の福岡市職員2人、懲戒免職に

 福岡市は29日、飲酒絡みの暴行事件など一連の不祥事7件について、免職2人を含む計7人の懲戒処分を発表した。市によると、一度に発表する処分件数としては過去最多。市は「6月中に処分をという市長の指示もあり、まとめて発表した。7人もの処分は異例の事態であり、市民におわびしたい」としている。

 市人事課によると、西鉄天神大牟田線高架化事業の移転補償に絡む汚職事件で、収賄罪で起訴された元土地開発公社係長の佐藤敬三被告(56)と、国民健康保険の還付金など数百万円を着服した東区保険年金課(当時)の男性職員(31)を28日付で免職。佐藤被告の上司だった公社課長も戒告とした。

 このほか、酒に酔って同僚を殴り、けがを負わせた市保育課の男性係長(48)を停職3か月▽タクシー運転手に暴行した元市営渡船機関長の男性職員(52)を停職15日▽駅員への傷害容疑で県警に書類送検された市民局の男性係長(49)を減給6か月(10分の1)▽生活保護に関する書類を偽造した元南区保護課の男性職員(26)を減給1か月(同)とした。